富山県の道路除雪について
● 平成28年度道路除雪計画
1.目 的
 本計画は、降積雪等により道路交通に支障をきたさないように、 県管理道路の除排雪および路面凍結対策等を適切に実施し、 安全で安心、快適な県民生活を確保することを目的に定めております。
2.道路除雪対策本部の開設期間
道路除雪対策本部の開設期間は、平成28年11月15日(火)から平成29年3月31日(金)です。
3.計画の重点項目と主な内容

1)車道除雪の推進

 冬期の県民生活や事業の活動に支障を及ぼさないよう、 冬期通行止め区間などを除く県管理道路の車道除雪を行います。
@降雪初期において、初期除雪の徹底を図ります。
Aバス路線において、優先的な除排雪を実施します。
B円滑な交通を確保するため、交差点の除排雪を実施します。
C大雪特別警報の発表時には除排雪体制を強化します。

2)歩道除雪の推進

安全な冬期歩行空間を確保するため、通学路などの歩道除雪を行います。
@通学路、駅や公共施設等へ通じる歩行者の多い歩道を重点的に実施します。
A歩行者の多い、通学路や主要な駅等に通じる歩道で早朝除雪を実施します。
B住民等に県の小型除雪機械をお貸しして、歩道除雪を行ってもらいます。

3)冬期道路情報の充実

県や他機関の冬期道路情報等が、容易に得られるようインターネット等で提供し、 安全で安心な道路利用を支援します。
@ パソコンや携帯電話を通じて除雪情報システムで取りまとめた積雪・降雪、気温、路面画像などを提供します。
(積雪センサー 27箇所、路面凍結センサー 19箇所、路面監視カメラ 30箇所)
A 5cm以上の降雪予測、大雪注意報・警報等の発表時、希望される方にメール配信サービスを実施します。
B スマートフォン用のアプリケーションにより、冬期道路情報をわかりやすく提供します。

4)安定的な除雪体制の維持

地域毎の降積雪等に適切に対応するため、除雪機械を配備します。
@ ロータリ除雪車や凍結防止剤散布車等の県保有機械を適正に配備します。
A 豪雪時等の対応も可能となる民間保有機械の確保を行います。

5)県民との協働による除雪の推進

県民参加による道路除雪を推進するにあたり、除雪情報の提供、除雪参加への啓発、 除雪に対する意見の収集などに努めます。
@ 県の広報誌やインターネット等を通じて、県民との協働による除雪を啓発します。
A 交差点やバス停等にスコップを常備し、地域住民の方々や通行する方々に行なっていただく「雪と汗のひとかき運動」を実施します。
● 除雪の出動基準と作業種類
1.作業区分と 出動基準
作業区分 出動基準
新雪除雪 新降雪深が10cmを超え、気象情報等からさらに降雪が予想されるとき。
路面整正 1.路面に残雪等があり、放置すると 交通困難な状態となる恐れのあるとき。
2.連続降雪による圧雪の成長防止や、路面の平坦性を確保する必要のあるとき。
圧雪処理 1.路面圧雪厚さが10cmを超えるとき。
2.気温の変化や通行車のかく乱作用などで圧雪の性質が変わり、極端な不陸が生じ交通障害の原因となる恐れのあるとき。
拡幅除雪 連続した除雪作業により、路側の雪(雪堤)が大きくせり出し、必要幅員の確保が困難となり、交通困難を引き起こすと判断されるとき。
運搬排雪 拡幅除雪が特に難しい人家連担部や交差点で、交通可能な幅員確保が困難になると判断されるとき。
凍結防止剤散布 降雪の有無に関わらず、気象情報等により気温が0℃以下になり、路面が凍結し交通障害の発生が予想されるとき。
2. 作業の種類

○新雪除雪

車両の走行速度が低下し、車両の走行が困難になる10cmを超える積雪があった場合、 除雪トラックや除雪グレーダなどにより新雪を路側に除雪します。

○路面整正・圧雪処理

通行車両により踏み固められた雪が圧雪となり路面に凹凸が発生した場合、 除雪グレーダや除雪ドーザなどにより圧雪を除去することで、走行性の安定を図ります。

○拡幅除雪

断続的に降雪が続き、新雪除雪や路面整正を行うと、路肩に雪が多く積もることから、 ロータリ除雪車等により車道の幅を確保します。

○運搬排雪

拡幅が困難な市街地や人家が連なる幅の狭い道路では、ロータリ除雪車や トラクタショベル等によりダンプトラックに雪を積み込み雪捨て場へ運搬します。 道路幅を確保することで、交通に影響が出ないようにします。

○凍結防止剤散布

急勾配、カーブ区間等において、深夜や早朝時に路面温度が下がり凍結が予測される場合には、 凍結防止剤散布車による散布によりスリップ事故の防止を図ります。

○歩道除雪

安全な冬期歩行空間を確保するため、通学路や駅、公共施設周辺等、 歩行者の多い歩道において歩道除雪を実施します。 また、市町村が中心となって策定している「雪みち計画」エリア内においては、 国、県、市町村、地域住民が一体となって面的な歩道除雪を行っています。
出動基準については20cmを上回った場合としています。
出動時期は早朝に実施する箇所と日中に実施する箇所がありますので、 皆様のご理解とご協力をお願いします。
搭乗式小型除雪車による歩道除雪 ハンドガイド式除雪機による歩道除雪 住民協力による歩道除雪
● お願い
1.「雪と汗のひとかき運動」などについて
 「みんなのまちをみんなで除雪!」をテーマに県民参加の道路除雪を推進します。 「広報とやま」、「県からのお知らせ」、各土木センター・土木事務所から配布されている 「チラシ」を通じて除雪に関するお願いや協力を呼びかけております。
 また、今冬も「雪と汗のひとかき運動」として、県内で145箇所、主要な交差点や バス停等の歩道に除雪用スコップを設置します。※雪と汗のひとかき運動実施箇所一覧表
 信号待ちや空いた時間を利用して「ひとかき」してみませんか。
 実施された方の感想も伺いたいと思いますので、本ホームページに設置しておりますアンケートにもご協力下さい。 よろしくお願いします。
2.消雪の稼働時間について
 機械での除排雪がネックとなる市街地や人家の連なる箇所等に消雪施設を設置しておりますが、 電気契約の関係上、 午前11時から12時までの1時間、また午後1時から2時までの1時間は消雪がでません。 ご理解とご協力をお願いします。
3.冬期道路情報の提供について
本ホームページでは、今年度は道路情報の提供だけではなく、気象情報や他の機関の冬期情報へもアクセスできるよう内容の充実、 利便性の向上を図ることで、県民の皆様の安全で安心な生活に寄与したいと考えております。 また、今年度はメール配信サービスを実施いたします。
ご意見等につきましては、お手数ですが、トップページのアンケート をご利用下さい。